【黒猫は不吉!?】インドで本当に信じられている迷信とは。。

おもしろインド

インドの絵本より抜粋
[The cats save the day…err…night!

著者:アンジャリ ナヤール]

太古の昔から、人類は迷信の影の中で生きてきました。迷信は、超自然的な出来事に基づいており、現代の科学や推論に矛盾するあらゆる信念や実践として定義されます。このような信念は通常、文化ごとに異なります。インドには、少々おかしな迷信がたくさんあり、家を出る前にカード(インドのヨーグルト)を食べるなどの無害な習慣から、生理中の女性は不浄であるなどのまったく奇妙な迷信まで多岐にわたります。それらのほとんどは科学的根拠がなく、論理に反していますが、多くのインド人(最も教育を受けた人でさえ!)は盲目的にそれらに従い続けています。あなたはそれらを信じることもできますし、笑うこともできます。いずれにしても、人間の興味深い概念です。
それでは、古くから今に伝わる有名な迷信をいくつか見てみましょう。

インドで一般的に信じられている迷信20選

黒猫は不運をもたらす・・・

なんか用

インドでは、黒猫が目の前を横切るのは不吉だという考えが一般的です。インドで黒色は一般にシャニ神(土星)を連想させるため、悪い予兆があると考えられています。黒猫があなたの前を横切ると、仕事が遅れたり延期されたりすると信じています。もし黒猫が目の前を横切ったら、その道を通らない方が良いとさえ言われています。自分が通る前に他の人を行かせるべき!? とも考えられていて、こうすることで、最初に通った人に不運が降りかかることになるので、自分は不運を回避できるというわけです。

レモンとチリ 女神の好物で先手を打つ

インドのいたるところに吊ってあります

7本の唐辛子と1本のレモンを家やオフィス、店の外に吊るしておくと、悪霊が入ってこないと言われています。ヒンドゥー教の伝説によると、不幸の女神アラクシュミは酸っぱくて辛い食べ物を好みます。なのでドアの外にぶら下がっているレモンと唐辛子で彼女の空腹は満たされるので、彼女は家に入る必要がなくなるとのこと。インドでは神々を鎮めるためにこの唐辛子とレモンの紐を車やバイクの前に吊るすことも非常に一般的でよく見られます。

土曜日に爪や髪を切るのは不吉

ヒンドゥー教徒は、土曜日に髪や爪を切るのはタブーだと考えており、これはシャニ神(土星)を激怒させ、不運をもたらすようです。また、魔女を呼び出す可能性があるため、日没後に爪を切ることも避けてください。この迷信は、電気を使わずに暗いところで爪を切ると怪我をする可能性がある、ということから由来したものかもしれません。したがって、夕暮れ前にタスクを完了することが推奨されました。

出かける前に カード(インドのヨーグルト)を食べると幸運が訪れる

家庭で作るカードが一般的

重要な仕事や試験に出かける前には、砂糖を加えたカード(インドのヨーグルト)をスプーン一杯食べてください。これは非常に縁起の良いことです!あなたは任務をなんなくこなして、いい結果を生むことができます。当初、砂糖を混ぜたこのカードは、暑い季節のエネルギー源として、熱を冷まし心を落ち着かせる効果を与えるためとして食べていたと考えられますが、時間が経つにつれ、この迷信は幸運と関連付けられるようになりました。

日没後は掃除をしないでください

ラクシュミ(富と繁栄の女神)は夜になると家を訪れると言われています。
もし夕方に掃除をすると、彼女を追い払ってしまうことになります。なので、富を繫栄を呼び込みたいのであれば、日没後にはほうきを使用するのはやめましょうー。この迷信は、昔、暗闇の中で掃除や何かの作業をしているときに貴重なものをよく無くしてしまう事から得た教訓?つまり、物を失うことへの恐怖から生じた迷信なのだと思われます。

目のけいれんの予測

目のけいれんは、これから何が起こるかを啓示している可能性があります!そして、それはすべてあなたの性別とどちらの目かによって異なります。男性の場合、右目のけいれんは良い知らせを意味し、左目のけいれんは不吉を意味します。女性の場合、解釈はまったく逆です。目のけいれんはさまざまな医学的理由で発生する可能性があります。しかしインド人はそれをまったく異なる解釈で理解するようです。

カラスの糞は幸運をもたらす

はい、なんと、カラスの糞は幸運をもたらすと考えられています!カラスがあなたに糞をすると幸運をもたらすというものです。したがって、次にお気に入りの服を台無しにされても怒らず、ポジティブな側面を考えてくださいね。

小さな黒い斑点がマイナスエネルギーから守ります

娘が赤ちゃんの時、特にインドの女性から
「ティッカをつけなきゃだめよ!守ってくれるから!」
と言われ、つけてましたっけ・・・

小さな黒いティッカ(斑点)を人に付けると、邪悪な目の悪い影響を打ち消すのに役立ちます。赤ちゃんや小さな子供たちはまだ弱い存在であると考えられているため、特に子供の頬、額、または耳の後ろなどに、カージャル(インドの伝統的なアイライナー)で小さな斑点を付けます。推論によれば、黒い斑点があることで幼児は醜く見え、ネガティブなエネルギーから守られることになる、とも言われています。

夜にピーパルツリーに近づかないでください

ピーパルツリーは神様が宿るとも言われています

ピーパルの木には日没後に恐ろしい幽霊が出ると言われているため、夜間にピーパルの木の下で休むことは固く禁じられています。夜にピーパルが放出する二酸化炭素がこの信念の源なのでしょうか?
あと、ピーパルツリーの影が家に落ちるのも良くないとされていて、この木は家からある程度離れた場所にあると良いと言われています。

日食中は外に出ないでください

私が妊婦の時、日食の日に義理の母から電話で、
「日食だから外に出ちゃだめよ、カーテンを閉めて、
窓の近くに行かないように!」と注意されました。

適切な予防措置を講じないと、日食は失明や網膜熱傷を引き起こす可能性があります。しかしインドではさらに一歩進んで、それらは悪い予兆であると考えられています。日食の間、人々は家から出ず、料理をしたり食べたりせず、代わりに祈ります。妊娠中の女性は、胎児を皮膚疾患から守るため、日食中は外に出ないよう特に注意が必要です。

足の震えは富を失う可能性がある

足の震えは単なる緊張や不安の表れではありません。足を振り続ければ、繁栄はあなたから流れ去ってしまいます。ですから、財産を失いたくないのなら、貧乏ゆすりはやめましょう!

手のひらのかゆみは富をもたらす

手のひらのかゆみは、富が近づいてくるサインです。ただし、お金を出さなければならないことを意味する場合もあります。正直に言うと、手のひらのかゆみが何を示しているのかについては、多くの曖昧な点があります。右手のかゆみは幸運だと考える人もいれば、左手のかゆみが幸運だと考える人もいます。それより、あなた自身の経験に基づいて何が幸運であるかを判断できるはず?ですよね。

人を踏むと成長しない

迷信によれば、誰かをまたぐ、または踏むと成長が止まると考えられています。したがって、成長盛りのあなた、身長を伸ばしたいなら行儀のいい生活を送るよう、心がけてくださいね。

13階を出る

古代キリスト教は「13」という数字は不吉であると宣言しており、この迷信は世界中で広く信じられています。インドではさらに一歩進んで、今日に至るまで、多くのアパートやホテルに 13 階は存在しません!

紛争の原因

インド全土に広まっている俗説によると鍵で遊んだり、ハサミやナイフを人に渡したり、塩を扱ったりすることは、喧嘩につながる可能性があるとのこと。口論の言い訳にもなりそうですよね。

幸運を招く1ルピー

1ルピーがとり付けられた封筒。これはインド版、ご祝儀袋です。

ご祝儀袋の中に奇妙なコインが入っていても驚かないでください。1は縁起の良い数字とされているため、シャグン(祝儀袋)には必ず1で終わる数字が入っている必要があります。51、101、501 などになります。1ルピー硬貨がデザインとして埋め込まれた封筒も人気です。

葬儀に参列した後は入浴しましょう

死後、遺体は腐敗し始め、葬儀に参列した人は遺体から細菌にさらされることになります。古代には、肝炎やその他の伝染病に対する予防接種はありませんでした。そのため、誰もが目に見えない細菌を洗い流すためにお風呂に入るよう言われました。しかし、今でもインド人は伝統を放棄することを望まないため、葬儀に出席した後は依然として入浴が義務付けられています。

生理中の女性は不浄です

以前は、女性は掃除、農作業、水の入ったポットを持ち上げる、小麦を挽くなど、骨の折れる雑務をこなさなければなりませんでした。月経周期中の不快感や痛みを考慮すると、彼らは不浄であるという理由で、すべての家事を免除されました。鎮痛剤、高品質の生理用ナプキン、肉体労働の不足により、女性の生活は近年ずっと楽になりました。残念なことに、インドの多くの家庭では、生理中の女性が寺院、台所、その他の縁起の良い場所に入るのを今でも禁止しています。

割れたガラスは不運をもたらす

驚くべきことに、これは古代ローマに起源があり、鏡を割ると7年間の不運が訪れると信じられていました。インドの長老たちは、割れた鏡を覗き込むと7年間不運が続く可能性があるため、見ないようアドバイスしています。また、壊れた偶像や鏡は悪い予兆と考えられているため、家に置いておくべきではありません。

九官鳥の発見

インドではミーナと呼ばれ、トレーニングで
おしゃべりも出来るようになるそうです。

九官鳥を一羽だけ見つけたら、それは不運です。でも、九官鳥が何羽も一緒にいるのを見たら、それは幸運です!九官鳥の神話はここで終わりません、6羽を揃って見つけると金銭的にご利益があると信じられています!!

まだまだたくさんあるインドの迷信

迷信はインドだけでなく世界中でよく見られる現象です。そしてインドではこのような迷信がさらにたくさんあります!それは、インド社会の多様性の性質である文化や習慣に遥か昔から根付いていて、数多くの迷信が今でも国の隅々にまで存在し、受け入れられ、実践されています。 理由のある迷信もあれば、不思議な考えから生まれた奇妙な迷信もあります。 これらは長い時間をかけてインド文化の一部になっていて、現代の若者たちでさえ、ここに挙げた迷信の多くを信じているのです。

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