【インドのジャグリー/Jaggery】でヘルシーな甘みを堪能しよう!

食べるインド
「これはシロップにして不純物を取り除いてから使うのよ!」
とママ友に教えてもらうまでは、この塊を砕きつつ使っていました
不純物を取り除いた、粉末状の
ジャグリー粉(Jaggrey Powder)も便利

インドに住み始めて、いろいろとインドの食材を試す中で気に入ってずっと常備しているものがいくつかあります。ジャグリーもその一つ。この下の写真のような濃い色のいいジャグリーを買ってきては、水で溶かしてシロップにして常備します。(私は甘党なので・・・)食後に甘いものが欲しいときなんかにも便利なんです。ティースプーンにひとさじなめると落ち着くというか・・・

今回のブログでは、日本でも購入可能!とってもヘルシーなジャグリーについてお話します。
これからインドに滞在される方や、インドにご旅行をお考えの方は是非スーパーでジャグリーを探してみてください。大きいスーパーではいろんなジャグリーがゴロゴロと置いてあります(笑)

インドのサトウキビから作られた自然糖 ジャグリーとは

ジャグリー/Jaggeryとは、主にサトウキビから作られたインドの精製していない自然糖です。
通常は、黒褐色または黄色の固形のブロック状です。
ジャグリーは グル(gur)とも呼ばれています。
インドでは、6000年以上前から使われてきた含蜜糖(ミネラルなどを豊富に含む糖蜜を結晶と分離せずにつくる砂糖。 黒糖(黒砂糖)、加工黒糖、赤糖、きび糖などがある)で、伝統的にインドの家庭では欠かせない自然の甘味料で、様々な料理やお菓子に使われてきました。

こだわりを持って、ジャグリーのみを使ったお菓子で神様へのお供え(ナイヴェディヤム/naivedyam)にする人も多くいるようです。

ジャグリーは日本でいう黒糖のようなもので、サトウキビ本来の鉄分、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富です。味わいにコクがあり、やさしい甘さが特徴です。

アーユルヴェーダのヴァータ ドーシャのバランスをとる

アーユルヴェーダではジャグリーはウシュナ/ushna(体を温める)の性質を持つといわれていて、熱を作り出し、すぐにエネルギー源になると言われています。ですので、季節では冬に食べるのがおすすめなようです。冷え性で体を温める事がポイントのヴァータの性質のバランスをとるともいわれています。

アーユルヴェーダのミニ知識
インド・スリランカ発祥の伝統医学アーユルヴェーダにおいて、ドーシャとは不純なもの、病素という意味を持つ、体質または生命エネルギーのことをいいます。 人の体内には風・水・火と3つのエレメントに象徴されるヴァータ・ピッタ・カパがあり、それらを総称して、トリドーシャと呼ばれています。

ジャグリーの栄養や効用はどんなもの?

  • 10グラムのジャグリーを食後にとると、一日に必要な鉄分とミネラルを摂取することができるといわれています。
  • 食後(昼食後)に少量の ジャグリーをとると、胃酸過多や鼓腸(胃腸内にガスがたまること)を緩和します。
  • 咳や鼻炎がある時は、少量のジャグリーと温かい牛乳を夜、寝る前に飲んでみましょう。体が温まり症状が軽減するはずです。
  • ジャグリーに含まれるナトリウムとカリウムは血圧を正常にします。
  • 冷えからくる関節炎の痛みや外傷による骨の痛みなどを和らげる効果もあるそうです。
  • 鉄分を多く含んだジャグリーは貧血にも効果的です。
  • ビタミンAの成分も含んでいるため、目の健康にもいいとされています。

アーユルヴェーダでは、ジャグリーは呼吸器疾患に素晴らしい効果があるといわれていて、抗アレルギー作用があり、毒素を体外に排出する作用もあるといわれています。
気道から粘液を取り除くことで、喘息や胸部鬱血などの症状も緩和する効果が期待できるそうです。

便利なジャグリーシロップを常備しよう!

ジャグリー シロップの作り方

オートミールやシリアルにかけたり、ギーやバターと一緒にパンに塗って食べてもおいしいし、温かい飲み物の甘みに加えるのもおすすめです!
もちろん、料理にも使えてとても便利なんです。

是非、作って常備しておきましょう!

作り方はとっても簡単

  1. ジャグリー500gに150~200gの水を加る。
  2. 弱火でゆっくり溶かす。(固形のジャグリーは通常硬くて砕きにくいのですが、少し砕いておくとあっという間に水に溶けます。ジャグリー粉は簡単に溶けます!)
  3. よく混ぜて、塊がなくなったら2、3分混ぜて水分をとばしつつ好みのとろみに調節する。
  4. ガラスの容器に漉してうつす。漉すことで砂などの不純物をきれいに取り除くことができます。

ゴアは湿度も高く気温も高いので冷蔵庫で保存しています。

ジャグリーの選び方

ジャグリーの選び方ですが、色が濃いもので、熟成したものを選ぶようにしましょう。
色が薄いほど、加工されているものが多いようです。

ジャグリーとギーのゴールデンコンビ!

温めたギーにジャグリーを溶かしてから、インドのパン、ローティに塗ってたべる!
これは昔から、インドの子供たちにとっておいしくて元気のでる日常のおやつでした。
ジャグリーとギーの味は本当によく合います。
私は、ラギのポーリッジやシーラといったインドの簡単おかしを作る時もこの2品は欠かせません!
簡単でとってもおいしいこれらのレシピもまたご紹介しますね~

まとめ

毎日の生活にジャグリーを少しづつ食べる(なんでも食べすぎは良くないですー)と、とてもヘルシーなエネルギー源として、疲労回復に役立ちます。また、アレルギーから体を守り、肌も健康的によみがえります。精製された砂糖から少しづつジャグリーや黒砂糖などにシフトして、自然に健康な体を維持していきたいですよね。

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